治療へのご本人の意志およびご家族の協力の大切さとは
矯正装置の中で,取り外しできるものでは使用時間を守っていただけなければ、何度通って頂いても、治療が進まず良い治療結果を得ることができません。ブレースのような自分では取り外しできないものでは,ブラッシングが最重要ですし,ご本人やご家族に治療上必要なゴムなど付加物を装着するようお願いすることもあります。
痛みはありますか?
個人差が大きいですが、装置を初めてつけたときずきずきする痛みが3~4日でたり,装置調整後に2~3日咬むと響くような痛みがでることもあります。 ただしそれ以外のときは歯の痛みはありません。
プラッシングの重要性について
矯正装置を口の中に装着すると、歯を磨きにくくなり歯垢(プラーク)がたまりやすくなります.矯正治療により、歯並びを良くしても、むし歯を作つたり歯槽膿漏になっては困りますので、矯正治療中は、特に歯プラシをきちんとするよう心掛けて下さい。
歯並びを直し、歯磨きの習慣を身につければ、今後、むし歯や歯槽膿漏になる可能性はずっと低くなるでしよう。
抜歯の必要性について
歯を抜かない治療を目指しますが,残念ながらそれでも矯正治療を進めるうえで、永久歯の抜歯が必要となる場合があります。(充分な説明と御承諾が前提です)それぞれの歯が正しい位置にないために、その役割を果たせない状態よりも、数は少なくても正しい位置に配列され、充分な機能を発揮できる状態の方が望ましいと考えられるために、抜歯を行うわけです。
医院の選択について
医院によって,検査、診断、治療方針、費用など違いがあります。また矯正治療は,虫歯の治療のように1~3回の通院で終了するものでなく、数年かかります。保険診療と違い自費診療であり費用の点から転医も大変です。通院の便利さ,医院の雰囲気や相性なども重要なポイントです。したがって始めるに当たっては必ず、本人、子供にとって最適な診療所を探して、選んでください。
当院の特徴について
矯正の診療所には、矯正治療のみを行っている医院,一般歯科の一部として矯正治療を取り入れている医院などありますが当医院では,小児歯科の中での矯正治療という身体と咬合の成長期から完成期まで連携して歯並び治療もカリエス治療も進められるという大きな利点があります。
ブレースって?
“針金の装置”や”歯に一杯点々と付いてる装置””フ゛リッシ゛の装置””笑うとキ゛ラッと目立つ装置””すごく痛くて虫歯になり易い装置”・・・・・・
これらは,欧米では”フ゛レース”と言われ,専門的には”マルチフ゛ラケット装置”(”エッシ゛ワイス゛装置”)と言います。この装置はⅡ期に用いられ,この治療によって一生の歯並びを完成させます。一般にイメーシ゛するのは、この装置です。恐らく中学生ごろから2,3年の間使用しまた目立つ装置(現在ではそうでもない)であったため矯正装置というとこの装置であると広まったように思います。
ブラケットにはメタル・プラスティック・またはセラミック製のものがあります。歯の色に近く目立ちにくいセラミックやブラケットを歯の裏側に接着して、表からは目立たないようにする矯正方法「舌側矯正装置」もあります。それぞれ特徴がありますのでよく納得して選択しましょう。